東京でコンクリート工事を手がけるフロアエージェントです。
コンクリート工事に求められる要求水準は年を追うごとに高度化しています。フロアエージェントはお客様の求めるコンクリート工事の水準をクリアし、さらにコンクリート工事のプロの視点から課題を建築の課題をクリアする提案をするべく、技術の研鑽に励んでいます。
最先端の技術は現場からも生まれますが、特定の課題解決に特化した技術は研究から生まれることも少なくありません。
そのためフロアエージェントは、コンクリート工事の学会「日本床施工技術研究協議会」に参加しています。この学会は、東京工業大学などの教授や大手ゼネコン技術開発担当者らが集まって、コンクリート工事に関する研究課題を討議するものです。
この学会で討議された内容が建築を学ぶ学生たちが参考にする本に掲載されたこともあります。いわば日本のコンクリート工事の基準を大きく左右する舞台なのです。
今この学会で取り組んでいるのは「性能指向型施工要領書の作成」です。
性能指向型施工要領書とは?
現在のコンクリート工事では、標準施工要領書(JASS)と呼ばれるものに基づいてコンクリ―ト工事が行われています。しかし、コンクリート工事で実現されるコンクリートの性能は、施主や使用者ごとに大きく異なります。
結局のところ、JASSに従ったコンクリート工事であったとしても仕上げの段階で「当事者間の協議による」と曖昧な形式に落ち着いているのが現状です。このことが現場で様々な問題を引き起こしています。
例えば、工期の調整のためにコンクリート性能の実現に関わる工程が用いられる場合があります。そのため、コンクリート性能が施主や使用者の期待していたもの以下であったとしても、「JASSには従っています」という言い分と食い違いが生じてしまいます。
あるいは、工賃の調整するためにコンクリート性能が引き下げられることもあります。これは言うまでもなく、工事業者にとっての大きな負担となります。
こうした問題を解決するために、日本床施工技術研究協議会では実現するコンクリート床の性能ごとの施行要領書の作成をすすめています。
「月刊建築仕上技術」誌に弊社工法が掲載されました
コンクリート床の性能とは
機械や道具であれば「性能」という言葉はイメージがつきやすいかと思います。それではよりシンプルな構造のコンクリート床の「性能」とはどのようなものがあるのでしょうか。
コンクリート床の「性能」には大分類で下記のようなものがあります。
・運動動作時の弾力性,かたさ
・各種動作時のかたさ
・表面のかたさ
・転倒衝突時のかたさ
・不振動性
・すべり
・表面温度
・あらさ
・平坦性
・吸水・吸湿性,防水性
・発音性
・遮音性
・不帯静電性
・耐衝撃性
・変形回復性
おそらく皆様が思われている以上の項目が見つかったのではないでしょうか。しかし、どれもコンクリート床の用途や使い勝手を考えるうえでは外すことのできない要素なのです。こうした項目ひとつひとつについて評価基準が決められており、実現するためには工程が異なってくるのです。
このようにコンクリート床の「性能」とひとくちに言っても、多彩な項目と複雑な評価基準、そして精巧な工程が含まれていますので、「性能指向型施工要領書」が完成した暁には「床コーディネーター」のような専門家の育成が期待されています。
フロアエージェントは実験環境の整備を進めています
フロアエージェントは先端技術を習得するべく学会に参加していますが、学会で議論される内容にも限界があります。それは極めて限られた実験室環境でのデータに基づくということです。
実際の施工現場では、実験のように時間をじっくりかける余裕はありませんし、熟練度もひとそれぞれです。素材や天候にもばらつきがあります。実際に用いることのできる技術開発には、もっとラフな環境も必要なのではないかと考えています。
そこでフロアエージェントでは、自社で新しい施工方法の実験をより多種多様かつ高頻度で行えるように実験環境を整えているところです。
もし「コンクリート工事でこんなことができないか?」というお悩みをお持ちでしたら、お気軽にお問い合わせください。ノウハウと知見でお応えいたします。