研磨工事とは何かご存じですか?コンクリート床の研磨は、耐久性や美観を向上させるさまざまな効果があります。
本記事では、コンクリート床の研磨工事・鏡面仕上げについて重要なポイントを簡単に解説します。
今後、コンクリート床の研磨作業を実施しなければならない施工業者の方は、ぜひ参考にしてください。
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コンクリート床の研磨とは?
コンクリート床の研磨とは、特殊な機器を使用して床面を滑らかにし、艶やかな仕上がりを実現する工程です。コンクリートの表面の不均一を除去し、光沢を加えられます。
コンクリート床は光沢加工により、床の見た目が格段に美しくなり、視覚的にも魅力的な空間を作り出します。
さらに、床の塗装前に研磨作業を施すことは、塗料が床にしっかりと密着するために必要なステップであり、結果として塗料の剥がれを防ぐ役割を果たします。つまり、コンクリート床を塗装する際の品質維持には、不可欠な工程といえるでしょう。
コンクリート床の研磨イメージ
まず、コンクリートが劣化する過程を見ていきましょう。
次に、機械と工業用ダイヤによる研削と研磨について見ていきます。
時間とともに劣化するコンクリートを研磨して平坦にすることで、耐久性を向上させる仕組みになっています。
コンクリート床の深さ別に必要な費用と流れを紹介
研磨・深さの調整(グライディング)は、メタルダイヤモンドによる研削によって、表層からクリーム層(セメント層)、細骨材層、中骨材層、粗骨材層の4つに分けられます。
深い層まで研磨すると、光沢が出て高級感のある仕上がりになります。しかし、より深い研磨は多くのコストがかかるため、どの層まで研磨するのかをそれぞれの施工箇所で選定する必要があります。
施工までの流れ
弊社にご連絡を頂いて最短で当日または数日(※混み具合にもよりますので一度ご連絡ください。)で現場調査を行います。
その後、お見積りを当日または2〜3日後に提出して採用の決定をして頂き、施工に着手いたします。
概算のお見積り
弊社にご連絡いただき、現場情報を頂ければ概算にてお見積りをご提出いたします。
施工単価は、下記の通りです。
コンクリート床の研磨深さの特徴
どの層まで研削するかによって研磨後の見え方が異なります。そのため、コンクリートの床強度や平坦性を加味した上で、場合によっては事前にモックアップ(検査)を行います。
お客様の求める仕上がりを実現できるように、磨く際のメタルダイヤモンドの番手を決めた後に施工に入ると覚えておきましょう。
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・クリーム層(セメント)
・細骨材層
・中骨材層
・粗骨材層
4つの層の特徴を詳しく解説します。
A:クリーム層(セメント)
クリーム層は、表層からの削厚が0.3mm〜1.0mmで、工場や倉庫に適しています。骨材層の露出はほとんどありません。
B:細骨材層
細骨材層は、表層からの削厚が1.0mm〜2.5mmで、倉庫や駐車場に適しています。細骨材層が露出されることで表面硬度が改善され、美観と衛生面に優れたコストバランスの良い表面仕上げです。
C:中骨材層
中骨材層は、表層からの削厚が2.6mm〜3.5mmで、店舗等に適しています。中光沢仕上げを施すことで高い意匠性を表現しながらも耐久性の向上が実現します。
D:粗骨材層
粗骨材層は、表層からの削厚が3.6mm〜5.0mm以下で、店舗やショールーム等に適しています。まるで鏡面のような高光沢仕上げを施すことで高級感や重厚感を演出します。
コンクリート床の研磨が重要な4つの理由
コンクリート床の研磨は、手間のかかる塗装作業を一切行わずに、美しく強度の高いコンクリート床に仕上げられることが強みです。
本章で紹介する研磨工事が重要な理由は、以下の通りです。
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・コーディング効果
・磨き床による美しさ
・表面強度が3~6倍に発現効果
・補修後や改修後に効果を発揮する研磨
コーディング効果
研磨の回数が多くなると微細なレイタンスや埃がなくなり、磨きによる緻密化は床表面のコーティング効果があり、未研磨に比べて耐久性能の違いが肉眼でもわかるほど明確に現れます。短期的な費用対効果だけでなく、長期的な視点でもコンクリート研磨工事の優位性は発揮されます。
磨き床による美しさ
光沢のある磨き床は美観と防塵性能が良く、耐久性能も向上します。物流倉庫や流通店舗においても、磨き床の採用比率は年々高くなっているのです。特に、フロアエージェントはコンクリート研磨工事において美観には自負をもって仕事をしています。
表面強度が3~6倍に発現効果
研磨されたコンクリート床は、未研磨に比べおよそ3〜6倍の表面強度を発現させる効果があります。弊社では、コンクリート下地研磨から表面の鏡面仕上げまで一貫して施工可能です。
コンクリート研磨工事では、一貫した施工が品質を左右します。フロアエージェントではコンクリート研磨工事をあらかじめ見据えたコンクリート床仕上げが可能です。
補修後や改修後に効果を発揮する研磨
雨打たれ補修や改修工事などの古いコンクリートの脆弱な表層コンクリート床においても、研磨することで耐久性能が向上します。
なおかつ鏡面仕上げのため粉塵対策にも効果が大きく、塗り作業が不要なため、浮きや剥がれのリスクもありません。
そのため、メンテナンスコストも削減され衛生的かつ経済面でも大きな利点があります。
コンクリート研磨工事は、工事そのものだけでなく、工事後もコスト削減効果が発揮されるのです。
【コンクリート床の研磨】未研磨と研磨後の比較
上記写真から分かるように未研磨と研磨後は、比べてみれば一目瞭然です。未研磨のコンクリート床に比べ、研磨された床はひび割れが出にくく、表面のわずか0.3ミリほど研磨するだけでも効果は高いと言えます。
コンクリート研磨工事は低コストで高い効果を得られる費用対効果が良い工法です。
床研磨の要求品質に応える機械とメタルダイヤモンド
小規模から大規模面積にまで対応できる機材を各種揃えているので、用途に応じて多種多様の磨きに対応可能です。研磨機や集塵機、騎乗式トロウェルによる大規模研磨も承ります。
コンクリート床の研磨の仕上げと見え方
コンクリート床は、研磨のレベルによって見え方が異なります。特に、光沢感には差が生じるため、施工箇所によってどこまで研磨するのかよく考える必要があります。
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・低光沢
・中光沢
・高光沢
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
低光沢
・直立姿勢で10m以上先に反射像の識別・光沢が確認できる範囲
・倉庫や工場などの広い場所で、光沢が確認できる。狭い場所では判断が付かない
中光沢
・直立姿勢で5m以上先に反射像の識別・光沢が確認できる範囲
・屋外から採光や光源角度次第でも狭い場所でも反射像の識別や光沢が確認できる
高光沢
・直で5m以上先に反射像の識別・光沢が確認できる範囲
・床に置いた物の反射像が識別できる。光沢が向上すると反射像の輪郭が明確になる
コンクリート床の研磨は信頼できるプロに依頼する
本記事では、コンクリート床の研磨工事について解説しました。コンクリート床の耐久性や美観を向上させるには、研磨工事を行うことが必須です。
また、弊社ではコンクリート床の研磨工事だけでなく、コンクリート工事を一括してご依頼いただくことも可能です。
高品質かつ低コストでコンクリート工事をしたいという方は、ぜひフロアエージェントまでご相談ください。