東京を拠点にコンクリート工事のソリューションを提供しているフロアエージェントです。
雨風が天敵のコンクリート工事にとって冬季はハードな季節です。雨風に遭遇すればコンクリート工事はストップしますし、悪くすれば補修工事が必要になります。冬季のコンクリート工事は晴天のチャンスを逃すわけにはいかないのです。そこで機械式コンクリート工事の出番です。
今回は、晴天のチャンスを活かして機械式コンクリート工事のトロウェル掛けの工程について試験施工を行いました。行った試験施工は全部で4種類。
一つ目は昔ながらの手作業でのコテ仕上げ。二つ目は今では多くの企業が導入しているハンドトロウェルによる仕上げ。
三つ目はプラスチック製の羽を装着したハンドトロウェルによる仕上げです。プラスチック製の羽は、当然のことながら、鉄製の羽よりも柔らかいので使いこなすのには熟練が必要となります。しかし、摩擦抵抗値はプラスチックのほうが低いのでコンクリートが焦げません。ピカピカの鏡面仕上げを徹底する場合には、プラスチックの羽による仕上げが一歩秀でています。
四つ目はフロアエージェントが誇る騎乗式トロウェルによる仕上げです。300キログラム以上ある騎乗式トロウェルは表面加圧の効果で、機能的かつ審美性に優れたコンクリート仕上げを実現することができます。確かに、フレッシュなコンクリートに重量物をのせることによるポップアップ現象の悪影響を懸念する声もあります。しかしフロアエージェントは騎乗式トロウェルで数多くのコンクリート工事を仕上げてきましたが、余計な混ぜ物をしていたり、粗悪な骨材を用いたりしていない限り、騎乗式トロウェルがポップアップ現象を引き起こすような悪影響をもたらすことは稀です。むしろ、騎乗式トロウェルの重量を活かして、スランプ値が非常に低いコンクリート工事仕上げができるメリットを一度ご検討いただければと思います。
LCS工法 ロジスティックス コンクリート フィニッシングシステム
と、騎乗式トロウェルの話が長くなりましたが、ハンドトロウェルのあつかいに関しても、フロアエージェントの職人は長けています。
機械式コンクリート工事といっても機械をあつかうのは人間。フレッシュなコンクリートのうえに余計な足跡をつけないよう気をつけながら、羽を装着したハンドトロウェルで仕上げていきます。
コンクリート工事の職人はよく言うのですが、「コンクリートは生き物」です。硬い場所もあれば、柔らかい場所もあります。そうしたところを、トロウェルを通して伝わってくる感触で判別し、機能性と審美性を損ねる羽跡をつけないようトロウェル掛けしていきます。
上の写真が、円盤を装着したハンドトロウェルで仕上げただけのコンクリートです。ざらついた表面や、円盤の縁跡が目立ちます。
こちらの写真は羽を装着したハンドトロウェルで、まず一回仕上げたコンクリートです。かなり表面が滑らかになりました。しかしコンクリート工事の仕上げはまだまだこれから。乾いては塗り、また乾いては塗り、といった工程を繰り返します。出来上がると文字通り「鏡」のように輝きます。
機械式コンクリート工事がフロアエージェントの強みですが、機械ではできない部分もあります。例えば、上の写真をみてください。木材が出っ張っている箇所は、機械を当てられないので手作業で仕上げます。
手作業で仕上げた後です。
今回の試験施工は夜間まで続きました。
四種類の仕上げの中でどの仕上げがベストなのかは、後日、コンクリートのうえにフロアを貼る最終仕上げ会社の方が決定します。
フロアエージェントは新しいコンクリート工事の方法を、学会にも参加して追求しています。今回ご紹介したように、フロアエージェントでは試験施工の要請にもお応えしていますので、「コンクリート工事でこんなことできないの?」という課題がありましたら、お気軽にフロアエージェントにお問い合わせください。豊富な実績と確かな試験施工でソリューションをご提供します。