東京でコンクリート工事を手がけるフロアエージェントです。
9000年前から人類の繁栄を支えてきたコンクリートは、今も材料と施工の両面で日進月歩を繰り返しています。
様々な面で優れたコンクリート材料が開発されているものの、施工の習熟度が低いと、コンクリートは充分に性能を発揮できません。あるいは、ブラッシュアップされた施工をもってすれば、従来のコンクリート材料から想像以上の性能を引き出すこともできます。
だからこそ、フロアエージェントは、現在のお客様ニーズに応えられる先端工法を磨くことで、建築施工会社のリーディングカンパニーを目指しています。
「そんなことがコンクリートで出来てしまうの!?」とお客様に感嘆していただけるソリューションを施工会社側から「提案」するのが、フロアエージェントのスタイルです。
「提案」が、日本のコンクリートの施工会社には、まだまだ足りていないと感じています。
コンクリート工事会社が「提案」するべき3つの背景
日本のコンクリートの施工会社の多くは「提案」を行わず、ゼネコンからの指示待ちになっている状態です。というのも、コンクリートの性能を提案するのは、機械メーカーや材料メーカーが担当してきたからです。そのため、機械や材料の向上に追いつくような形で、コンクリート工事が発展してきた側面も否めません。
フロアエージェントは、コンクリート工事会社全体の未来のためには、私たち施工会社も「提案」をしていくべきだと思っています。
この考えには3つの背景があります。
1つ目は、お客様のビジネスが「成功」する確率を高めるためです。
コンクリート工事は、お客様のビジネスに直接的には関わりませんが、空間の居心地や使い勝手などで、間接的に関係します。お客様のなかには、「コンクリートの限界はこんなものだろう」と、妥協している方もいらっしゃるかもしれません。ある意味、コンクリートがお客様のビジネスの制約条件になっているのです。そこに対して、施工の観点から、「いやいや、コンクリートはもっとできますよ」と提案していけば、お客様のビジネスのクオリティは高まり、「成功」の確率は高まります。
2つ目は、私たちコンクリート工事会社の「誇り」のためです。
例えば、フロアエージェントは、トライ&エラーを繰り返して成長してきました。トライを続けるにはバイタリティが必要ですし、エラーと向き合うにもタフネスが必要です。しかし、そうした努力を積み重ねるなかで、私たちならではの「技能」や「知識」が蓄積されてきました。お客様のニーズを実現するために、私たちならではのソリューションがあります。
たゆまぬ努力を継続しているコンクリート工事会社は、フロアエージェントだけではないと思います。施工のプロだから保有している「自分たちにしかできないソリューション」をもっと持っているはずなのです。「自分たちにしかできないソリューション」をもっと世に出すことが、世のためになり、施工会社の「誇り」につながるのではないでしょうか。
3つ目は、コンクリート工事会社が「進化」するためです。
日本よりも遥かに大規模かつ大量の建築が行われている中国や欧米では、コンクリート工事の機械化が急速に進んでいます。さらに、機械化にとどまらず、AIを用いた無人化にまでステージは進みつつあります。日本でも、大手ゼネコンがコンクリート床施工のロボットを開発中です。
「機械化」「無人化」といえば、職人たちにとっては、「職が奪われる」というイメージがあるかもしれません。しかし、実はそうではないのです。例えば、フロアエージェントでは近年積極的に機械化を進め、高性能・短工期・低コストを実現しています。そこで活躍しているのは、今までのフロアエージェントのコンクリート職人たちです。彼らは型通りに機械を動かすだけではなく、実際に手を動かした経験を活かして、柔軟に機械を操ることができます。そのため、従来の工法に、先端の機械をミックスすることで、ハイクオリティなコンクリートの提案ができるのです。
このように、「機械化」「無人化」の流れのなかでは、コンクリート工事会社は職人の知恵を活かすことができます。職人と機械が一体になった姿が、未来のコンクリート工事会社の姿だと思いますし、生き残るために必要な要素だと思います。
コンクリート工事一筋の人生
11年前にフロアエージェントを立ち上げるまでには、紆余曲折がありました。
私は、沖縄県の出身です。高校卒業後、本土に出てきました。同じ日本人なのに、言葉が全く通じなくて困ったことをよく覚えています。
そのような状況下、友だちのところで、たまたまコンクリート工事に関わることになり、「まずはここで一番になろう」と思い定めたのが、コンクリート工事の世界における第一歩でした。
20歳そこそこの小僧が、親方に信頼してもらうためには努力が必要です。わざと老けて見られるように、髭を生やすような小細工もしました。ビジネスの本を読んで勉強もしました。でも、一番効果的だったのは、誰よりも早く現場にはいって、綺麗に早く仕事を終わらせることでした。小細工ではなく、正攻法で信頼を得るスタイルは、昔から今も変わっていません。
気がつけば、コンクリート工事一筋の人生を歩んできました。足を踏み入れた当時は、「二度とこんな仕事やるものか!」と思ったこともありました。しかし、続けてみると、奥深さもわかりましたし、人の魅力にも気がつきました。
フロアエージェントを建築施工会社のリーディングカンパニーに成長させ、日本のコンクリート工事を次のステージに導いていきたいと思います。