モルタルやコンクリートの表面を美しく長持ちさせたい方は、研磨工事をおすすめします。モルタルやコンクリートの研磨は、美観向上と耐久性の強化に不可欠です。
近年、研磨仕上げの需要が高まってきており、研磨仕上げの技術は日進月歩を遂げています。そのためコンクリート土間工事の先進国のアメリカでは、工事と研磨仕上げが一体となって行われることが増えているのです。
そこで本記事では、モルタルやコンクリートでの研磨の必要性や注目されている理由などを解説します。
モルタルやコンクリート上で研磨が必要な理由とは
モルタルやコンクリートの研磨工事が必要とされている理由は、美観の向上はもちろん、構造物の耐久性を上げることです。
研磨は表面の質感を改善し、見た目を美しくします。時間とともに露出したモルタルやコンクリートは荒れがちで、不均一な外見を呈することがあります。
研磨により、これらの表面を滑らかにし、光沢を与えることで、建築物や施設の全体的な魅力を高めることが可能です。
耐久性の向上も研磨の重要な利点です。研磨過程で表面の小さな欠陥や亀裂が修正されるため、水分や汚染物質の浸透を防ぎやすくなります。
これは、構造物の寿命を延ばし、将来的な修繕コストを削減することに繋がります。
モルタルやコンクリートを研磨での仕上げが注目されている理由とは
研磨仕上げを行えば、手間のかかる塗り作業を行わずに美観に優れ、強度の高いモルタルやコンクリート床を形成することが可能です。
本項では、モルタルやコンクリートを研磨での仕上げが注目されている以下4つの理由を詳しく解説します。
1.塗らないから剥がれる心配がない。
塗り床は経年劣化にどうしても弱くなってしまうデメリットがあります。表面の仕上げ材が歳月を経ることによって剥離してきてしまうのです。元々のクオリティや環境条件によるところもありますが、5~10年でメンテナンスが必要となり、費用がかかります。
一方、研磨仕上げの場合には、研磨によって表面を仕上げますので表面が剥離してしまう心配がありません。そのため、モルタルやコンクリート土間工事における研磨仕上げは、塗りによる仕上げと比べてメンテナンス費用を抑えられる点において優れているということができます。
2.強度が増す
コンクリートの表面にはミクロ単位で形成された微細な凹凸が存在しています。研磨仕上げでは、そうした0.3㎜くらいの層を研磨によって削り取ります。このようなプロセスを踏むと、表面の脆弱な層の下にある強固な層がむきだしになり、コンクリート土間の強度が向上します。さらに、弊社では削り取った後に浸透性の強化剤を加えていきます。
3.美観に優れる
研磨仕上げを行ったモルタルやコンクリート土間は印象的な美しさを備えています。例えば、カラークリートによる緑のコンクリート土間はいかにも工場といった印象です。しかし、研磨仕上げを行ったコンクリート土間はデザイナーズマンションの打ちっぱなしのコンクリートのようにお洒落な印象です。また、カラークリートを用いた塗り床はタイヤ跡が残ってしまったり、傷が目立ちやすかったりと美観がすぐに損なわれてしまいます。そのため後々の不動産価値を考慮する方々は、評価価値の要素となる美観を保つために研磨仕上げを採用されています。
4.掃除がしやすい
工場や倉庫では、粉塵が床にたまりがちです。モルタルやコンクリート床の微細な不陸に粉塵が入り込んでしまうのです。しかし表面の凹凸を削り取る研磨仕上げでは、表面に微細な不陸がありません。そのため掃除を効率的に行うことができ、美しい内観を維持することができます。
研磨による光沢感は磨く回数によって変わる
研磨仕上げにも様々な種類があります。弊社ではお客様のご要望に応じて、それぞれ異なる仕上がりを研磨仕上げによって行っています。例えば、商業施設では印象を重視するため、顔が映るほど綺麗にすることが求められます。
フロアエージェントならワンストップで研磨仕上げ
実は、フロアエージェントのように研磨仕上げを手がけるコンクリート土間工事会社は非常に少ないのが実情です。その理由として考えられるのは、参入障壁が高いことです。研磨仕上げと一口に言われていますが、研磨仕上げを行うためには、集塵機や発電機といった高価な機材が必要となります。全体で500万円程度です。時間をかけて、何度も研磨仕上げを繰り返すことで光沢感がある床をつくっています。
建設業界では工程ごとの企業間連携が浸透していますが、弊社の場合にはワンストップで研磨仕上げまで行っています。ワンストップで行うことの最大のメリットは、お客様が窓口を一本化できることです。あれやこれやと工程ごとに頭を慌ただしくする必要がなくなります。実際のところ、研磨のことまでを考慮に入れている職人はあまりいないようです。
事例紹介
最後に、研磨仕上げの事例を紹介したいと思います。当初の床は均しっぱなしといった印象でした。お客様は美容院を経営されている方です。そのため美観は非常に重要です。そこで、耐久性を引き上げながら、美観を保てるようにする施策として、研磨仕上げを提案しました。見違える美しさに仕上がり、お客様にもお喜びいただきました。
床を変えれば室内空間の印象は一変します。より使い易く清々しいコンクリート床をご希望なら、研磨仕上げをご検討ください。弊社の技術とノウハウでお応えいたします。