薄塗りモルタル材は、コストを抑えながらも耐久性やデザイン性を求める現代の建築において注目を集めています。
特に薄い層で仕上げることができ、リフォームや外壁補修などにも広く利用されています。
本記事では、薄塗りモルタル材の特長や使用する際のポイント、さらに施工の利便性について詳しく解説します。
薄塗りモルタル材とは
薄塗りモルタル材は、通常のモルタルと比べて厚みを抑えて施工できます。
一般的に3ミリ以下の厚みで施工され、従来のモルタルのように重厚な下地を必要とせずに、簡便かつ効果的な修復ができる点が魅力です。
特にリフォームや外壁補修の際、既存の建物に対して余分な負担をかけずに、表面を滑らかに整えることができます。
薄塗りモルタル材を利用するメリット
薄塗りモルタル材を利用するメリットは、主に以下の通りです。
- 下地処理に最適
- ひび割れや剥がれを防止
リフォームや外壁補修の際に使う場面が多いため、特にリフォーム業者の方はぜひ参考にしてください。
下地処理に最適
薄塗りモルタル材を利用する大きなメリットの1つとして、下地処理に非常に適している点が挙げられます。
一般的に、建物の表面が経年劣化や外的要因によって劣化すると、クラックや凹凸が生じ、これが後に施す塗装や仕上げ材に影響を与えることがあります。
薄塗りモルタル材は、こうした問題を解決するために、表面の凹凸を均一に整え、滑らかな下地を作ることが可能です。
特に既存の壁や床に対して大きな圧力や負荷をかけずに、表面を修復できるため、老朽化した建物にも適した材料といえるでしょう。
ひび割れや剥がれを防止
薄塗りモルタル材は非常に薄く塗布できるため、既存の壁面に対して柔軟に対応し、表面の微細なひび割れを埋めながらも、建物の動きに合わせた伸縮性を持つのが特徴です。
通常の厚塗りモルタルでは、乾燥時に縮むことが原因で新たなクラックが発生するリスクがありますが、薄塗りモルタル材はこのリスクを最小限に抑えることができます。
薄く塗布されるため、乾燥時の収縮が少なく、長期間にわたって安定した状態を維持できるのです。
さらに、薄塗りモルタル材は、下地にしっかりと密着する性質があるため、気温や湿度の変化による剥離を防ぎます。
後に施される塗料や仕上げ材の剥がれを防止し、長期的な耐久性を確保できるでしょう。
薄塗りモルタル材は割れない?
「薄いから割れるのでは?」と心配する方もいるかもしれませんが、薄塗りモルタル材は、塗り厚が1.0~3.0mm程度であれば割れにくい性質を持っています。
理由は、乾燥時に発生する収縮の影響を最小限に抑えることができるため、従来の厚塗りモルタル材に比べて割れにくいのです。
モルタルは乾燥する過程で水分が蒸発する際に収縮しますが、厚い層で塗布されるとその収縮差が大きくなり、結果的にクラックが入りやすくなります。
こて押さえが効かなくなり壁では剥落の危険性が大きくなるからです。
一方で、薄塗りの場合は水分量が少ないため、収縮による影響が軽減され、表面にひびが入りにくくなります。
モルタル材に関しての相談はフロアエージェントまで
薄塗りモルタル材は、コストを抑えながらも耐久性やデザイン性を提供する建材として活用できます。
特にリフォームや外壁補修に適しており、薄い層で塗布するため、既存の建物に負担をかけずに表面を整えることが可能です。
ただし、薄いから良い、厚いからダメということはありません。
モルタルの厚みは、通常5㎜~40㎜が一般的な厚みとなっております、不燃性で耐火性に優れていたり、空間をつなげやすかったりなど多くのメリットがあります。
弊社でも多くのモルタル材を活用して工事を行っていますので、モルタル材に関しての相談はぜひフロアエージェントまでご相談ください。