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塗り床材を採用する4つの目的|種類や最適な厚みなども解説

施設や工場などの床では、塗装やシートなどをしていることが一般的ですが、人やリフトなどの通行によってどんどん劣化してきます。 そこで使うのが塗り床材です。 塗り床材によって実現できる滑らかで継ぎ目のない床面は、清掃が容易で衛生的な環境を提供し、耐久性や耐摩耗性に優れています。 本記事では、塗り床材の種類や利点、採用することで得られる効果などについて詳しく解説します。

塗り床材とは

塗り床材とは、建築やリフォームの分野において使用される床の仕上げ材の一種であり、液状またはペースト状の材料を床面に塗布し、固化させることで一体化した床面を形成するものです。 一般的な床材と異なり、塗り床材は現場で直接塗布されるため、継ぎ目のない一続きの床面を実現できます。 後ほどご紹介しますが、塗り床材にはエポキシ樹脂やポリウレタン、アクリル樹脂など、さまざまな種類があります。 それぞれの材料には特有の特性があり、用途や使用環境に応じて適切なものを選択する必要があるのです。

塗り床材を採用する目的

塗り床材を採用する目的として挙げられるのが、主に以下4つです。

  • 美観性が高まる
  • 床の耐久性が向上する
  • 作業効率を上げる
  • 発塵を防ぐ

詳しく解説します。

美観性が高まる

塗り床材を採用する主な目的の一つに、美観性の向上があります。 下地コンクリートが露出したままでは、見た目に乏しく、歩行者やリフト・台車の通行による傷が加わることで一層美観が損なわれてしまいます。 塗り床材を採用することで、液状またはペースト状の材料を現場で直接塗布して固化でき、継ぎ目のない一体化した床面にできます。 この無継ぎ目の特性により、視覚的に非常に美しい仕上がりとなり、空間全体の統一感を高めることが可能です。

床の耐久性が向上する

塗り床材は、床の耐久性を向上させる役割もあります。 下地コンクリートは摩耗しやすく、歩行や台車、リフトが通ると摩耗が進んでしまい、放置しておくと劣化に繋がります。 特にエポキシ樹脂やポリウレタンなどの高性能な材料が使用する場合、硬度と耐摩耗性に優れており、工場や倉庫、車両の通行が多い場所などでの使用に最適です。 これにより、床面が摩耗したり、傷がついたりするのを防ぎ、使用環境における厳しい条件にも耐えることができます。

作業効率を上げる

塗り床材は滑らかで継ぎ目のない一体化した床面を形成するため、移動がスムーズに行える点が大きな利点です。 そのため、台車やリフトが引っかかることなく移動できるため、物流や搬送作業が効率的に行えます。 また、歩行者にとってもつまずきや転倒のリスクが低減され、安全性が向上します。安全な環境は作業者の安心感につながり、集中して作業に取り組むことができるでしょう。

発塵を防ぐ

発塵とは、床面から微細な塵や埃が発生する現象であり、特にコンクリート床ではこれが問題となることが多いです。 塗り床材の特性上、コンクリートから発生する微細な塵や埃が床面から飛散するのを防ぐことができます。 また、塗り床材は表面が滑らかであるため、塵や埃が床面に付着しにくく、掃除が容易です。 埃が床面に溜まりにくいため、定期的な清掃によって清潔な状態を維持しやすくなります。これにより、空気中の埃や塵の量が減少し、作業環境が改善されるのです。

塗り床の種類

塗り床の種類は、大きく分けて以下2つです。

  • 厚膜型
  • 薄膜型

詳しく解説します。

厚膜型

厚膜型は、コテ塗りで厚み0.8ミリ程度以上付けるものを指します。 厚膜型塗り床は高い耐久性を持つことが大きな特徴です。 厚い層が形成されることで、物理的な衝撃や摩耗に対する抵抗力が増し、重い機械の移動や頻繁な人の通行がある環境でも長期間にわたって優れた性能を発揮します。 例えば、工場の生産ラインや物流センター、さらには重機を使用する工場の床面など、過酷な条件下でもその耐久性を維持します。 さらに、厚膜型塗り床は優れた防水性を提供します。厚い層が床面を完全に密閉するため、水分や液体の浸透を防ぎ、床面の腐食や劣化を防止できるのも大きな魅力です。

薄膜型

薄膜型は、0.8ミリ以下でローラー塗りを行うものを指します。 薄い層を塗布するため、材料の使用量が少なく済み、結果としてコストを抑えることができます。 これにより、予算が限られているプロジェクトや、大規模な面積をカバーする必要がある場合に適しています。 また、施工時間も短縮できるため、迅速な改修が求められる現場や、ダウンタイムを最小限に抑えたい場合にも有効です。

意匠性(見た目)の改善が目的なら0.1mmの厚みで十分

安価な0.1mmの厚みから解説します。

厨房や小型の倉庫など重機やトラックが走行する訳ではなく、コンクリート床の見た目を良くしたいという目的であれば、塗り床の厚みは0.1mmで十分です。エポキシ樹脂系の材料をローラーで塗っていきます。

見た目が良くなるだけでなく、摩耗を抑えることができるのでコンクリートを守ることができます。さらにコンクリートに比べて清掃性も高まるので整然とした床を長く保つことができます。

薄膜の塗り床工事はローラーで
0.1mmの厚みはローラーで塗る

0.1mmの塗り床工事をオススメできない現場もあります。

下地の状態が悪い場合は、0.1mmの厚みはオススメしていません。

例えば、下地の不陸やクラックが激しいと、それらが塗装の表面に現れてしまい、美しく仕上がらないのです。また重みに弱いため、重機や車両が載る場所では0.1mmの厚みを選択できません。

強度、耐久性を求めるなら1~2mmの厚みを選びましょう

厚膜の塗り床工事はコテで
1〜2mmの厚みはコテで塗る

摩耗や衝撃の使用頻度が想定される場合、1〜2mmの厚みを選択します。珪砂が含まれるエポキシ樹脂系の材料をコテで塗っていきます。工場や倉庫で選択されている厚みです。

フォークリフトやトラックなどの重機が載っても耐えられる強さをもっています。車両の走行によるタイヤ痕や摩耗を防ぐことを目的とした工場や物流施設などにも多く取り入れられております。

また重機や車両が載らないコンクリート床で、下地の状態が悪い場合はポリマーセメント系の耐久床用の材料を用いて下地補修を行い、平滑な床下地を作ってから薄膜型の塗り床を採用すれば美観は良くなり、コスト面にも優しいと言えます。このように床の使用用途に応じて下地の作り方や塗り床の材料選定を行えば、お客様にとってコスト面や美観、床を使用する人々の生産性なども格段に向上することから塗り床への投資は確かなものになると言えます。

弊社の塗り床工事の流れ

塗り床工事の詳細はこちら

塗り床工事の工程を動画でまとめましたのでご覧ください。   塗り床工事の詳細はこちら

塗り床工事も各工程を効率化

コンクリートのお悩み解決をワンストップでお引き受けできるフロアエージェントは、塗り床工事の全工程をお任せいただけます。たとえば、塗り床工事の下地処理にあたるポリッシングや目荒らしは、耐久性や仕上がりを左右する非常に重要な工程です。また仕上がった床を引き渡し前に洗浄する美装クリーニングまでワンストップで行えます。

小規模から大面積を仕上げられる機材を取り揃えており、常に品質向上と短工期を実現しています。

下地処理は搭乗式洗浄機で
110kgの接地圧でワイヤーポリッシュから洗浄まで行うスクラブマシン

塗り床工事に関するご相談はぜひフロアエージェントまでご連絡ください。耐久性やコスト面などお客様のご要望や使用環境を考慮して最適なご提案をいたします。

お問い合わせ電話番号:03-6809-6031

塗り床工事の詳細はこちら