土間コンクリート・左官工事のフロアエージェントです。
今回は、店舗の左官工事の事例を紹介させていただきます。
表参道に新しくできるBAPYというアパレルファッションブランドの店舗です。
フロアエージェントでは、コンクリート床施工及び左官工事を担当しています。
アパレル店舗ということで、普通の塗り壁ではなく、洗練された壁や床のデザインをご希望でした。
そこで今回、塗り壁、コンクリート床に採用したのが、
“材料に色のついた種石を混ぜて、研磨して仕上げる”左官、床工事です。
言葉だけだとイメージがしづらいかもしれないので、お写真でご紹介させていただきます。
これが種石です。
この材料を壁に塗りつけていくとこんな感じになります。
これだと、普通の塗り壁との違いがよく分からないですよね。
そうなんです。
種石を混ぜた左官材料を塗っただけでは、種石が隠れてしまい普通の塗り壁と全く変わりません。
この壁を研磨していくことで、洗練された塗り壁が仕上がっていきます。
こちらが左官の研磨にしようするダイヤモンド工具です。
この刃にはダイヤモンドが使われており、様々な硬さの刃があります。
本案件ではダイヤモンドの刃を変えながら、4回研磨を行っていきます。
徐々に硬いダイヤモンドの刃に変えていくことで、光沢感が増し、壁も緻密で強固になっていきます。
手触りもザラザラしていたものがツルツルになります。
研磨をする上で、大事なことはムラなく塗ることです。
一定のリズムで研磨することで種石の模様を綺麗に出すことができます。
また、ムラのない模様をつくるために刃の番手選びもとても重要です。
コンクリートの強度を見ながら刃を選ばないと、過剰に研磨し過ぎてしまうことになります。
下記が、研磨1回目の様子です。
1度磨いただけでも種石が顔を出し、研磨前の塗り壁と比べると洗練された雰囲気になります。
下記が、3回研磨した後の壁です。手触りも良く高級感があります。
アップがこちらです。種石が研磨され、宝石のようです。
今回の内装は、壁に据え付ける棚やレジ台も研磨で仕上げました。
左官工事では、テーブルや棚などのご依頼を頂くこともよくあります。
壁や床だけでなく、建具の統一感も合わせることで一体感が出て、品のある内装に仕上がります。
下記はレジ台の扉部分です。
レジ台の仕上がりはこちらです。
壁同様、つるつるの手触りに仕上がっています。
レジ台はお客様も手を触れるので、お店のこだわりを感じていただけると思います。
床は、4回研磨したことで緻密で強固なコンクリート床を実現いたしました。
左官工事
本案件の職長を務める芹澤から一言
左官工事・土間コンクリート工事といっても、お客様が優先したいことは様々です。
強固でひび割れしないことを第一とするお客様もいらっしゃれば、今回のようにデザイン性を一番重要視される場合もあります。
ご要望の奥にあるお客様の想いを汲み取って作業できるかで仕上がりは大きく変わって来ます。
今回の店舗も、お店のコンセプトを考えてこられた方が「このイメージ!」と仰って頂けるような左官工事をしようと職人にも伝えています。
技術があるのはもちろんですが、「こちらが言いたいことを汲み取ってくれる」と思ってもらえるように、丁寧な施工でご要望を実現していきたいと思います。