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開発目的


弊社では昨年2021年6月に無人コンクリート均しロボット「リバイブロボ」を開発リリースしました。
リバイブロボはボタン1つでコンクリートの締固めとトンボ均しが行える均し機械で、特に大面積コンクリート施工において締固め作業とトンボ均しを無人にて行うことが可能になりました。
このリバイブロボ開発の目的は、コンクリート工事において最も重要工程と言われる「締固め」作業を定量的かつ効率的に行い、ひび割れや剥がれなどの抑制、コンクリート中の気泡や空隙を除去すると同時に、これまで熟練工が行ってきた「トンボ均し」工程を同一の再現性をもって機械的に均せる装置が床面全体のレベル精度や耐久性能の品質的観点から重要と考え開発に至りました。
従来工法では熟練工の良し悪しで建物全体の床面のレベル精度や締固め工程にバラつきがあり、小面積の床施工であれば熟練工の手作業は優れているが、物流施設など数万㎡単位の面積の施工であれば全体面積の品質を安定および向上させるためには機械的かつ定量的な施工が望ましいと考えています。

締固めの効果と従来型のタンパーとの違い

従来型タンパー
リバイブロボ

従来型タンパーの課題としてあげられるのが、ボード全体の振動数値にバラつきがあることです。これは振動が起こり始めてからボード内にレベリング流動が起きた時の表面の材料配置にも影響があり、レベルの平坦性を確保するという観点から、タンピングボード全体の振動数値を同一にする必要がありました。
そこでリバイブロボは従来行われてきたエンジン式タンパーに比べ約3倍の締固め加速度にて作業を行えるだけでなく、タンピングボード全体の振動数値を同一にすることで振動によるレベリング流動によて表面に行き渡る材料配置が均一になり、平坦性を構築することが可能になりました。これにより例えばボードの左右端部で床面に3 ~4㎜のレベル誤差があった場合でもリバイブロボが振動すると同一の振動によって表面張力の作用でレベル誤差が改善されることから、フレッシュコンクリートを均す際の「締固め」および「均し」の重要工程をさらにグレードアップさせた機械となりました。
また環境対策としてリバイブロボはリチウムイオンバッテリー搭載により電池式タンパーとしては世界初となり、これまで世界中に存在するエンジン式タンパーに先駆けてコンクリート均しをEV化することで排気ガスをゼロにし、これから訪れる脱炭素社会に向けた建設業の低炭素化や脱炭素化の取り組みとしてリバイブロボは脱炭素化工法を推奨してまいります。

排気ガスをゼロにすることで冷凍冷蔵倉庫などの締め切った場所のコンクリート打設や、一酸化炭素中毒のリスクのある場所において活用することで安全対策としても有効なことから、現在あらゆる用途において施工依頼、施工計画の検討に挙げられています。
物流施設や工場において今後定量化された施工を検討する際には、リバイブロボを締固め均し機として採用いただき、耐久性向上の一助として役立てていただきたいと思います。

ひび割れ
コンクリート中の気泡や隙間