弊社フロアエージェントは物流施設に特化した表面強化材施工および研磨工事を行う施工業者になります。大面積を短時間で施工する機械を導入して表面強化、研磨、強力洗浄まで一貫した施工体制にて施工いたします。品質面を重視する施工を短期間で行える技術は多くのお客様からご好評いただいております。今回の記事では浸透性強化材および研磨施工の重要なポイントについて解説しますので、施工をご検討の方はご一読いただきこの機会に弊社までご連絡ください。
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物流倉庫の表面強化材施工および研磨工事
物流倉庫の表面強化材施工および研磨工事施工業者
▲物流倉庫新設時に欠かせない浸透性強化材施工
表面強化材施工の重要ポイント
▲日本製、海外製問わず用途や予算により選定
表面強化材は物流倉庫床において世界中でもっとも使用され不可欠な材料として施工されています。弊社は日本製および海外製の材料を扱い、いずれも施工していますが、施工側の観点から申し上げると最も効果的な表面強化材施工は、「コンクリート表層および内部に強化材を浸透させること」に尽きます。
当たり前のように思われますが実際の施工を見てみると、レイタンスや養生後の不純物を除去せずに表面強化材を散布しているのが見受けられるため、下記に重要なポイントを解説いたします。
【浸透環境を徹底してつくる】
▲養生跡および不純物が付着したまま散布した例
表面強化材はコンクリート打設後に1回、引き渡し前に2回目の散布施工を行います。昨今ではこの2回散布施工で行う現場が大半を占めています。そこで弊社が最も重視していることは、打設後の養生を終えた後の1回目の散布になります。
なぜ1回目が重要かと言いますと、表面強化材は一度施工するとハツリ等を行わない限り半永久的に効果があるため、1回目の材料の浸透が品質に大きな影響を与えると考えているからです。
【1回目散布前に最も重要な不純物除去】
▲養生跡および不純物が付着したまま散布した例
写真のように1回目の表面強化材施工を行う前のコンクリート床は、養生を剥がした後の白華やその他表面の不純物が付着しているため、そのまま散布を行うとコンクリート内部に浸透せずに表面のみに強化材が留まってしまい、表面に強化材による白華等が発生します。
次の写真のように表面についた不純物を研磨機やポリッシャーで除去し、スイーパー等で清掃を行ってから表面強化材を散布しないと、コンクリートの表層および内部に浸透せず本来の効果が薄れてしまいます。 1回目の施工でコンクリート内部まで浸透させ、2回目は表面に対してより強化を高めるものとして浸透させることで、品質的には十分効果が高いと言えます。
- ▲ポリッシャーおよび研磨機にて浸透環境を構築する
- ▲1回目の浸透が重要
▲1回の散布でも十分に効果が得られる
ただし前述した通り1回目の浸透のみにおいても半永久的にコンクリート内部に浸透しているため、1回目のみの散布でも十分効果が高いと言えます。予算や工程等を優先してVE案として検討する場合、1回目の施工で十分に浸透していれば2回目の散布を省略することも選択肢として考えられます。それだけ1回目の施工が予算や工程においても品質を守る上で重要になります。
従って一回目の施工の際に「浸透環境」を作り、コンクリート内部に浸透させることが重要であると考えています。表面を強化すると言うことは表層を強化すると言うことであると同時に「浸透性表面強化材」の本来の目的になります。
表面強化材の施工に関するご依頼はフロアエージェントまでお問い合わせください。
【研磨仕上げと表面強化材の相乗効果】
表面強化材は二回施工するのが昨今の主流であることは前述しましたが、一回目を散布後、引き渡し前の二回目の散布を行う前に研磨施工を行い、コンクリート表面の微細な脆弱部を除去し研磨にて緻密化することで、表面強化材と研磨の相乗効果によってコンクリートの表面硬度が強化されることから、物流倉庫の床面をより強固なものにする場合などには研磨仕上げと表面強化材のセットの施工を推奨しております。
- ▲騎乗式トロウェルによる研磨施工
- ▲研磨による緻密化後の表面強化材施工を推奨
表面強化材と研磨工事のセット施工について、詳細やお見積り等はフロアエージェントまでご連絡ください。
表面強化材と研磨工事の同時施工のメリットとは?
▲表面強化材塗布によりコンクリート保護および美観向上を図る
研磨仕上げと表面強化材をセットで施工をすることで、どの様なメリットがあるのかをご説明いたします。表面強化材はコンクリート床表面を保護すると同時に美観を向上させる効果がありますが、コンクリートの表面には無数の細孔があり、その細孔に表面強化材が浸透することでコンクリートが緻密化され、摩耗や粉塵を防止するとともに、強固な床にコーティングされます。
▲騎乗式トロウェルによる研磨施工(ポリッシュコンクリート)
そのため、研磨工事と表面強化材施工を交互に行うことでコンクリートの細孔に、表面強化材が浸透すると同時に研磨材による摩擦を繰り返すことで、よりコーティング効果が高められるため、コンクリートの劣化を早める中性化の防止にも効果的と言えます。コンクリート内部への外的要因によるコンクリートの劣化対策として表面強化材と研磨工法のセット施工は品質的な効果が高いと言えます。
▲研磨工事と表面強化材施工により緻密化した物流倉庫床
また表面強化材を重ねて層をつけていくことで、経年しても光沢が落ちにくくなるメリットがあります。研磨施工により表面強化材がしっかりと浸透されているためリニューアル時の再塗布の必要もなくなり、将来的なコストダウンにつながると言えます。
表面強化材と研磨の同時施工についてぜひ一度フロアエージェントまでお問い合わせください。
既存床の艶出しまたは艶消しの工法
研磨工事は光沢をつけるための工事だと考えられることも多いですが、お客様のご要望により光沢のない既存コンクリートに光沢を付けることはもちろん、逆に光沢のある既存コンクリートの艶を消して非光沢にすることも可能です。
- 画像①AGV走行を目的とした非光沢な床
- 画像②美観に優れた光沢床
例えば現在光沢のある物流倉庫床を、画像①のように光沢を落とし、自動倉庫対応を目的とした白く曇らせた非光沢の床にすることも可能です。
また、光沢のない床を画像②のように光沢付けを行い、美観およびメンテナンス性に優れた整然とした床にすることも可能です。
ここからはそれぞれの工法について詳しく説明いたします。
(1)既存コンクリートの素地を艶出しして美観向上させる方法
下記写真は、物流倉庫のリニューアルの際にコンクリート床を研磨工事のポリッシュコンクリート工法にて艶出しを行った事例です。
▲研磨機によるポリッシュコンクリート工法
艶の無い非光沢のコンクリート床が、ポリッシュコンクリートを行うことで、照明が映り込む光沢のある美観に優れた床に生まれ変わりました。
経年により黒ずんでしまった床でも、研磨を行い表面強化材を再散布することで美観の向上が図れると同時に、定期メンテナンス、清掃が容易になるメリットがあります。
▲お客様の要望により番手を変えて艶出しを行う
フロアエージェントでは、既設コンクリートに光沢付けするコンクリート鏡面研磨仕上げ工法(ポリッシュコンクリート)を行う際、用途やお客様の要求品質に合わせ、研磨深さと下記画像のような光沢の組み合わせをご提案し、番手を変えながら研磨施工を行います。
▲低光沢
▲中光沢
▲高光沢
▲低光沢研磨仕上げを施した物流倉庫床
昨今の物流倉庫のリニューアル時におけるコンクリート床仕上げで多く採用されているのは、骨材を出さずコンクリート表面に艶出しをする低光沢研磨仕上げです。騎乗式トロウェルや手押し研磨機を使用し、研削および研磨を行います。
リニューアル時の研磨施工について詳しくはコンクリート鏡面研磨仕上げ(ポリッシュコンクリート)のページへ
物流倉庫床のリニューアル時に、既存コンクリート床の艶出し、美観向上をお考えであればぜひ一度フロアエージェントにご相談ください。
(2)既存コンクリートを自動倉庫用に非光沢にする方法
▲倉庫の自動化には非光沢床が求められる
光沢のあるコンクリート床は美観に優れていますが、自動倉庫用(AGV走行対応床)としては、光沢が付きすぎているとロボットのセンサー等が反射してしまう可能性もあるため、非光沢床に仕様を変更する研磨工事のご依頼も増えています。
光沢床を非光沢床にする場合はコンクリート床全面に対し、粗目の番手を装着した研磨機にて研磨することによって、光沢を落とすことが可能になります。
- ▲コンクリート素地に光沢がある状態
- ▲粗い番手を使用して光沢を落とす
▲非光沢床に仕上げた物流倉庫例
こちらの現場では5,000㎡の床を2週間程度で艶消しの床面に研磨した事例になります。人とロボットの走行が容易になるように滑り過ぎず粗面過ぎず、光沢を抑えた仕上げとしました。
おわりに
物流倉庫床の仕上げをお考えでしたら、新設、既設に関わらずぜひ一度フロアエージェントにご相談ください。表面強化材施工のご提案および研磨工事(ポリッシュコンクリート)のご提案、お見積り、施工要領書など詳細をお出しいたします。