カッパーとは、従来かっぱぎを使用して行うコンクリート打設時の荒均し作業を、モーターによるアシスト力でサポートする、業界初のかっぱぎアシスト機です。
従来のかっぱぎ作業では、作業員は腰をかがめた姿勢で20～50kg圧の生コンを数時間にわたり均し作業を行っていました。

しかし100kg以上の生コンを時速1.5～3 km/hの力でアシストしてくれるカッパーを使えば、作業員は楽に荒均し作業が可能となり、作業効率も上がります。

施工店としてコンクリート打設仕上げにおいて一番人員が必要なのはかっぱぎによる荒均し作業だと考えています。実際、フロアエージェントではコンクリートの荒均し作業に職人を何人も費やしていました。

カッパーを導入することで、重さ20～50kgの生コンを100kg以上のアシスト力で荒均しをすることが可能となり、1人で3人分のかっぱぎ作業ができるため、少ない人工でコンクリート土間作業を行えるようになりました。弊社でも毎日1000㎡以上を打つ物流倉庫の現場において、かっぱぎ作業の人工を6人から3人に減らすことが出来ました（表１）。

かっぱぎ作業はコンクリート打設作業の中でも特に重労働で、低く腰をかがめたままの姿勢で硬く重いコンクリートをかっぱぐため、フロアエージェントでも作業員の腰痛やヘルニアが起こっており、手術を受ける職人もいました。
しかしカッパーを使うことで、腰をかがめず荒均し作業ができるため、身体の負担も減りました。

カッパーを使うことで作業員1名がかっぱぎ作業を行っている間、数名は休憩できる交代制にすることで、夏場の屋根のかかっていない場所や炎天下でのコンクリート打設時の熱中症対策にも役立っています。
フロアエージェントではこの夏、カッパー10台を全現場に導入予定です。

カッパーはあらかじめ高さ調整されているため目安の荒均しが可能です。画像のようにストッパーがついているためかっぱぎ過ぎることなく、建築基準法で定められているかぶり厚30mmに対し50mmのかぶり厚をしっかりと確保した状態で、初心者でも目安の荒均し作業ができます。

カッパーは作業用リフトにも載り、車輪により横移動も容易のため、マンションの打設時荒均しにも適しています。他にも土木のシールド工事や橋梁床板の床均し、土砂の敷均し等にも使用可能です。外構、倉庫はもちろん、用途問わず様々な現場からお問い合わせをいただいています。

カッパーはアクセルレバーを離せばすぐに停止し、前進の場合も人や障害物にぶつかった場合はすぐに停止します。また作業員の胸に当る部分に安全装置を設けており、後進の場合も引っ張り過ぎた場合は安全装置が体に当ると止まります。安全に配慮した設計となっているため初心者でも安心して使っていただけます。

本機はブレードが取り外し可能でさらに２つ折り設計のため、畳んで持ち運べるほか、フックが2箇所についており高いところへの楊重も行うことができるので、既に躯体が仕上がっている現場でも、狭い場所でも、高層階でも使用可能です。

軽バスにも積むことができ、持ち運びが楽でどんな現場にも気軽に持って行けると好評です。

カッパーはスイッチ一つで前進、後進の切り替えが簡単にでき、アクセルレバーを握るだけでスムーズに動きだすため、熟練度不要で誰でも操作が簡単に行えます。説明書が要らない簡単操作でかっぱぎ作業をアシストできるため、実際の現場でもすぐにコツをつかんでお使いいただけます。

カッパーはエンジン式ではなくモーター式を動力として採用しているため、排気ガスや二酸化炭素の排出が無く、一酸化炭素中毒のリスクがある密閉された現場でも安心して使用することができます。

また、カッパーの動力源はリチウムイオン電池で充電して繰り返し使用できます。通常モードで連続1時間稼働するため、バッテリーを2本持っていき、交換しながらカッパーを使うことで、1000㎡のコンクリート荒均しも問題なく最後まで作業ができます。

カッパーの購入やリース、レンタルをお考えでしたら一度フロアエージェントまでお問い合わせください。

実機の見学も承りますのでお気軽にご相談ください。