またLCS工法は、2022年に「コンクリート床面の施工方法」の発明名称として正式に特許を取得いたしました。
職人の技能の良し悪しに関係なくなどを駆使してすべての工程において定量化された機械化施工を行うことでひび割れの抑制、耐久性能の向上、床の平坦性、平滑性の精度向上を図り、コンクリート床施工の課題を解決する工法になります。
物流倉庫のコンクリート床施工計画をお考えでしたら、フロアエージェント開発特許工法である「LCS工法」にお任せください。
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LCS工法によるコンクリート床仕上げ(土間仕上げの機械化施工)
LCS工法とは
LCS工法とはフロアエージェントが開発した新設コンクリート床のレベル精度、耐久性能、美観の向上を目的とした施工法で、打設均しから最終仕上げまでの一連のプロセスをすべて機械化した特許工法になります。
これまで物流倉庫や工場において課題とされてきたひび割れ対策、レベルの高低差、美観への課題からLCS工法を開発してきた経緯があり、コンクリート施工で重要な締固めおよび、平坦性、平滑性を構築するため自動均し機械、再振動締め固め機械、騎乗式円盤機械を中心としたオール機械化施工を採用し定量化することでコンクリート床の品質向上を確立することが可能となりました。
- ①レーザースクリードによる初期振動均しと自動レベル調整
- ②リバイブロボによる再振動締固め
- ③騎乗式機械による表面加圧
物流倉庫の資産性を向上させるLCS工法
物流倉庫の「床」は資産性にも大きく影響する部位になるため、ひび割れ具合やレベル精度の良し悪しは倉庫の価値を決める重要なポイントとなります。
また物流倉庫の売買や投資物件として、今後、倉庫の自動化の要となるAGV(自動搬送車)対応型の床になっているか否かによって倉庫の資産価値にも影響を与えることになり、床仕上げの良し悪しは物流倉庫投資の意思決定の際に大きな決め手になると考えています。
LCS工法が採用されている理由
LCS工法が加速的に伸びている理由として、 倉庫の多様化および自動化等に伴う次世代の倉庫づくりにおいて、AGV(自動搬送車)や自動フォークリフトなどの対応型が増加しています。
また下記図にある通り、光沢をつけた床とマットな質感の非光沢床などのニーズも多様化しており、お客様の要求品質に合わせた仕上げが可能なLCS工法が採用されています。
さらに床レベルにおいても±3㎜~±5㎜を要求品質として位置づけられるケースも多いことから、年々床仕上げの精度も以前の倉庫とは大きく異なっており、ひび割れ抑制をはじめ、レベル精度、平坦性、平滑性、美観に対して網羅されたLCS工法へのニーズが高まっていることが採用を加速させている理由になります。
下記LCS工法で施工した2物件の仕上げ例
▲テナント様が採用される倉庫床
▲AGV対応床で採用されているマットな床
LCS工法直近の実績
現在、LCS工法の開始から5年で744,000㎡以上の実績を達成しています。主に物流倉庫の大面積コンクリート床施工において、要求品質の高いお客様に多く採用されています。
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現場 面積 北海道石狩市 70,000㎡ 千葉県八千代市 60,000㎡ 埼玉県草加市 52,000㎡ さいたま市岩槻区 21,000㎡ 埼玉県草加市 15,000㎡ 埼玉県越谷市 12,000㎡ 神奈川県横浜市鶴見区 12,000㎡ ▲直近のLCS工法実績表
LCS工法の開始から5年間の実績表もご用意しております。詳しい施工事例などはお気軽にお問い合わせください。
物流倉庫の資産性を向上させるLCS工法
LCS工法にて施工いたしました、70,000㎡の物流倉庫の最新事例をご紹介いたします。
①レーザースクリード (ミニスクリード)による初期振動均しの様子
自動操縦中はハンドルをそえているだけなので技能の良し悪しに関係なく同等のレベルで床均しを均一に行います。
②再振動締固めの様子
均し後ブリーディング(水浮き)が発生してから再振動締固めを行い、コンクリート中の水ミチを除去します。
③騎乗式円盤掛けによる表面加圧の様子
微細な不陸を騎乗式円盤の重量により縦方向、横方向、斜め方向に交差するように進行させて不陸を修正します。
④仕上がり写真
機械による初期振動と、段階的な再振動締固めを行った後、騎乗式機械によって表面加圧を施しコンクリートの密実性を高めることで、平坦性平滑性のある仕上がりの床になります。
ご要望に合わせた仕上げ方法や、詳しい施工手順などが載った施工要領書をお渡しすることも可能です。まずはお気軽にご相談ください。
従来工法とLCS工法の違い(レーザースクリード均しの利点)
従来のコンクリート打設仕上げにおいては、100~200㎡程度であれば職人技能で精度も十分確保出来ていましたが、10,000㎡以上の大面積の現場になると、技能工の良し悪しでレベル精度のバラツキが生じてしまい、人の手だけでは安定したレベル精度を確保することが難しく、物流倉庫や工場などの大面積のコンクリート仕上げでは課題となっていました。
LCS工法ではレーザースクリード(ミニスクリード)を使用し、自動調整でレベル管理を行っているため、技能に左右されずレベル精度の均一化を図ることが可能になります。よって大面積の物流倉庫や工場においてはLCS工法が全体面積の精度を維持、向上するために欠かせないものとなっています。
▲【従来工法】トンボによるコンクリート均し
▲【LCS工法】レーザースクリードによるコンクリート均し
ひび割れ抑制の要となる再振動締固め
▲ブリーディング時に再振動締固めを行う
段階的な締固めを行ってひび割れを最小限に抑え耐久性を向上させることが可能であることもLCS工法を採用される理由のひとつです。
▲自動均しロボ「リバイブロボ」による再振動締固め
具体的な施工としては、コンクリートを均した後に初期振動を加えて水ミチや空隙を除去します。その後ブリーディング時の水セメント比40~60%で再振動を加えます。再振動を与えるタイミングを図り再振動締固め機により再振動の振動数を均一に与えることで、ひび割れを最小限に抑えひび割れ対策に大きく影響しているのです。
平坦性、平滑性を構築する騎乗式円盤掛け
▲円盤掛けで目視による不陸が確認できる
LCS工法でコンクリート床の平坦性、平滑性の決め手は騎乗式トロウェル円盤掛けによる表面加圧です。
コンクリート打設均し後、表面の水分が蒸発し収縮することによる不均一なレベルダウンが生じます。その微細な不陸が仕上がった際に波状の不陸の原因にもなっているのです。
▲3~5回、縦横ななめに走らせることで不陸修正を行う
この不陸に対し、総重量270kg~350kgの騎乗式トロウェルの加重を利用した円盤掛けを行い、不陸を調整していきます。
円盤をかけると目視で不陸が確認できますが、表面加圧をかけながら3~5回、縦方向、横方向、斜め方向に回転させることにより、十分に不陸修正を行う必要があります。
美観を追求する仕上げ方法
▲ハンドトロウェル羽押えの後、最終仕上げでモスキート仕上げを行う
LCS工法では金鏝仕上げにハンドトロウェル羽押えを行います。
コンビネーションブレードを装着させることで、床が傷つかず傷まない仕上がりのため美観を重視される現場において多く採用されています。
また鏡面仕上げをご希望の場合は羽押えのあとモスキートトロウェルを用い、鏡面仕上げを行います。
▲コンビネーションブレード
▲LCS工法鏡面仕上げの一例
この記事では、一部の施工実績と施工事例をご紹介させていただきました。土間施工業者をお探しで今後物流倉庫や工場などの新設工事の計画があり、弊社のLCS工法にご興味をお持ちでしたらこの機会に一度ご連絡ください。
LCS工法の開発の経緯
▲AGV(無人搬送車)走行床イメージ
弊社は、例えばAGV(無人搬送車)走行可能な床やロボット化が進む物流倉庫や工場などのコンクリート床に対するお客様の要求品質が高まることを想定し、機械化によるレベル精度、耐久性、美観を追求したLCS工法の開発に至りました。
今後さらに業界全体で加速する脱炭素やSDGsへの取り組み、建設のDX化、デジタル化に対応するため常に時代を先駆けた機械化による次世代型の工法をご提案することによりお客様の高まる要求品質にお応えする工法として今後もさらなる改良をすすめてまいります。
LCS工法で使用する機械の一例
▲レーザースクリード(ミニスクリード)
①初期振動およびトンボ均し
コンクリート均し時にレーザースクリードを用いることで、オートレベル測定をしながらコンクリートの高さを調整し、初期振動をかけながらトンボ均しを同時に行うことができます。
②再振動締固め
レーザースクリード均し後に、再振動締め固め機による締固めにより、水ミチや空隙を除去します。用いる再振動機械は要求品質や工期、環境、ご予算などに合せてご提案いたします。
▲自動床均し機リバイブロボ
▲電動式タンパー
③円盤掛け
ハンドトロウェルだけでも円盤掛けは可能ですが、騎乗式は施工できる範囲が広く、床面に対する圧も大きいため、LCS工法では騎乗式トロウェルとハンドトロウェルを併用します。
▲騎乗式トロウェル円盤掛け
▲ハンドトロウェル円盤掛け
④最終床仕上げ
お客様のご要望の仕上がりに合せてハンドトロウェルやモスキートトロウェルを使用します。
▲ハンドトロウェル羽押えによる金鏝仕上げ
▲モスキートトロウェルによる鏡面仕上げ
オール機械化工法「LCS工法」の詳細や、お急ぎのお見積りやご相談はお電話ください。メールでしたら最短1営業日にてご連絡差し上げます。また、新設工事以外にも、既存の工場、倉庫のリニューアルも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
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