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レベラー材の種類と施工法
レベラーとは
レベラーとは、セルフレベリングの略で自己流動で床面を水平に取ることができる材料として広く使用される材料になります。専門職工の間ではレベラー施工、SL施工とも呼ばれています。
弊社フロアエージェントはレベラー施工を請け負う施工業者として各種レベラー材を取り扱い、下地調整材から素地仕上げとしてのレベラー仕上げまで幅広く承っております。
レベラーの普及
- ▲モルタルは乾燥するまで数日から数週間かかる
- レベラーはもともと下地調整材として普及しており、速乾性を備え、養生期間の大幅短縮や金鏝仕上げを不要としたことから従来のモルタルによる下地調整からレベラー施工が普及するようになりました。
- ▲ハードな床も素地仕上げ可能なレベラー材も台頭
- 昨今では下地のみならず仕上げ材としてのレベラー材も販売されており、当社においても下地調整としてのレベラーだけでなく仕上げとしてのレベラー施工が増加傾向にあることから昨今の職人不足や労働時間の上限規制問題などによる社会的背景もあり、レベラー仕上げのニーズが高まりつつあります。
レベラー材の種類(弊社推奨商品)
①下地調整材としてのレベラー材
- ▲FAフィットレベラー
(DXマテリアル株式会社)
- ▲床レベラーG
(MUマテックス株式会社)
②仕上げ材としてのレベラー材
- ▲FAカチオンハード
(DXマテリアル株式会社)
- ▲FAパワーレベラー
(DXマテリアル株式会社)
- ▲タフレベラーGプラス
(MUマテックス株式会社)
レベラー施工の目的
- ▲張り物やタイル下地など平坦性が必要な場所の下地に採用される
- レベラー施工の主な目的は床面の不陸や傾きを平らにし、レベル精度および耐久性能を向上することにあります。また下地調整材としてのレベラーの役割は張り物やタイルの下地、その他仕上げ材との調整役として厚みを確保し下地の精度を上げることで平坦平滑な仕上げ材が機能されるのです。
レベラーは一見して見えない部分での使用が多い材料ですが、下地調整こそ仕上げの精度の良し悪しを決める施工になるのでとても重要な施工になると考えます。
- ▲(施工前)コンクリート床に不陸が見受けられる
- ▲(施工後)レベラーにより平坦平滑な下地に
レベラーの施工法
- 1. 下地の準備
- 下地の清掃: 床面をしっかりと清掃し、埃や汚れを取り除きます。
- 下地の補修: あらかじめ床のへこみや欠損部、不陸などの箇所を補修し、平坦な状態に整えます。
- ▲あらかじめ床の欠損部には補修を施す
- 下地の接着性確保: 下地にプライマーを塗布して接着性を高めます。
- ▲下地の状態および材料に合ったプライマーを塗布
- 2. レベラーの調合
- セルフレベリング材の袋を開封し、指定された水量を容器に計量します。
- 指定された混合比に従って、粉末状のセルフレベリング材を水に徐々に加えながら混合します。
- ハンドミキサーなどを使用して、均一に混合します。
- ▲材料ごとの容量に従い水とレベラー材を混合する
- 3. レベラーの施工
- 混合物を床面に流し、定規トンボやなどの道具を使用して均一に広げます。
- ▲ホース等でレベラー打設を行う
- セルフレベリング材は自己流動性があるため、均一な水平面を形成します。必要に応じて均等に広げる作業を行います。
- ▲必要に応じて均等に広げ平坦および平滑さを確保する
- 4. 気泡の除去
- 施工後、気泡が発生することがあります。気泡を除去するために、微細な振動やエア出しタンピングを行い気泡を除去します。
- ▲エア出しタンピングで気泡を除去
- 5. レベラーの硬化
- セルフレベリング材は夏場1時間程度で凝結し、2時間程度で歩行が可能になります。また冬場は4時間程度で凝結を終え歩行が可能になります。そこから硬化が始まり1週間程度経過すると20N以上の強度が発現されます。硬化期間は材料の種類や温度などによって異なりますので、施工前に確認することが必要です。
- ▲材齢28日で50Nを超える素地仕上げ用レベラー
以上がセルフレベリングの一般的な施工手順になります。施工のご依頼や材料の選定でお困りでしたらぜひこの機会にフロアエージェントまでお問い合わせください。