レベラーは速乾性が高く施工後およそ5時間で床の歩行が可能なので、場所にもよりますが、随時稼働が求められる倉庫や工場などの施設においても営業を止めずに施工が可能です。10立米程度であればローリー車からレベラーを一気に流し込むことにより1日で施工を完了することが可能です。これらの材料を流し込む作業時間に加え、前日に行うプライマーを塗布する作業時間があれば施工を完了できるため、短工期かつ質の高い床施工をご希望の際はお気軽にご連絡ください。
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レベラーの施工と事例および施工単価
レベラーによるコンクリート床施工をご希望ならフロアエージェントにお任せください!
レベラーとは?
レベラーとはセルフレベリングの略で、これまでモルタルなどで行われていた下地調整材をセルフレベリングに変えることで、速乾によって養生期間および工期の短縮に貢献する材料として広く使われています。
この記事ではセルフレベリングの略としてレベラーと呼称し、専門業者の弊社がレベラーの使用に適した施工場所やレベラーのメリット・デメリット、施工期間などをご紹介いたします。ぜひご覧いただき、レベラー施工をご検討の際には弊社にご連絡ください。
レベラーはどのような場所で行うのか
①古くなったビル
レベラー施工に適した施設として築年数の古いビルがあります。長く入居していた事務所などの退去時に原状回復で床のタイルを剥がす際、下地には凹凸ができています。こうした下地に不陸調整を行って平坦・平滑さを確保し、レベラーを流すことで数時間で歩行が可能となり他の工程を進めることも可能です。弊社では50㎡ほどの面積から1,000㎡を超える大型物件まで、規模を問わず幅広い施工を承っています。
- 凹凸がある床の下地
- レベラーを流し込み速乾していく様子
②短工期が必要な店舗
弊社ではアパレルや飲食店、ショッピングモール内の店舗などにおいて短期間で仕上げられるレベラーの施工法をご提案しており、厚みや速乾性を考慮し、耐久性能と施工品質を確保して短期間で仕上げられる体制にて工事を実施いたします。施工期間は50㎡程度であれば1日ほどで終えることが可能ですので、工期にお困りの方や工程の短縮をご検討の方は弊社のレベラー施工を推奨いたします。これまでモルタルで仕上げていた店舗の素地仕上げの床においてもレベラーにて一貫して施工可能ですので、弊社にて材料選定のご提案をさせていただき、ご検討いただけますのでこの機会にフロアエージェントまでご連絡ください。
- 施工前の店舗
- 施工の様子
③住戸が隣接するマンション
弊社は複数の住戸が隣接するマンションにおいて、新築・改修を問わずレベラー施工を行っております。レベラーの自己流動性・速乾性を生かすとともに、下地処理からレベラー工事までのワンストップ施工によって工期を短縮できるので、工事による住民生活への影響を極力少なくすることができます。また、住戸の床の欠損など部分補修でレベラーを使用することも可能ですが、弊社の施工費用は50㎡ほどであれば20万円程度で対応可能ですので、マンションの修繕費用にお悩みの場合にもコストに合わせて最適な施工プランをご提案いたします。
- 居室の床の欠損も補修可能
- 共用部など広い面積を平坦・平滑に施工
このほかにも重車両が走行する物流倉庫や工場、駐車場、人が活発に往来する学校や病院など、幅広い施設で使用できます。
レベラー工事の施工期間
ローリー車を使えば大面積施工を短工期で実現
お見積り単価のご案内
弊社のレベラー施工は大面積から小面積、また新築、改修を問わず幅広い施工が可能です。また、下処理から完成まで施工に必要な作業をワンストップで承っていますので、トータル施工によってコスト重視のご要望にもお応えいたします。
条件によって金額が異なりますが、弊社ではお見積り単価の基準を以下のように設定しています。ご依頼内容に基づき早急にお見積りをご提出いたしますので、ぜひご検討ください。
●レベラー工事:200,000円(50/㎡以下の場合) ※施工日数 1日~2日 ※別途諸経費、福利厚生費がかかります |
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●レベラー材工10㎜厚:3,500円/㎡~ ●レベラー材工15㎜厚:4,000円/㎡~ |
レベラーの使用で得られる施工メリット4選
①薄塗りができるので㎜単位の不陸修正が可能
②無収縮なので施工後のひび割れが少ない
③トータルコストに優れている
④高品質な仕上がりを実現できる
広い面積を薄く塗ることで短時間施工できるのがレベラーのメリットです
レベラーの特長として厚さ2㎜から流せる材料もあり、段差などの擦り付けや㎜単位の不陸修正なども容易に行えることが挙げられます。このため構造的に補修材の厚みが取れない場所や、床レベルが低く施工する面積の大きい場所に対して使用することにより、短期間かつ平坦・平滑な床を構築できます。
レベラー施工後の床(左)とひび割れを起こした床(右)
レベラーは無収縮の材料なので、モルタルと比べ収縮によるひび割れが少ないこともメリットと言えます。一般に床施工にモルタルを使用した場合、意匠性を伴うひび割れであればモルタルは適していますが、弊社ではひび割れのリスクを最小限に抑える場合はレベラーを使用することを推奨しています。
レベラーのコストを検討される場合、養生期間の短縮による時間的コストおよびモルタルと比較した場合の施工費、作業工程の手間が省けることから、材工価格としてはトータルでレベラー工事がコスト的に優れているといえます。また、レベラーは材料と水だけで施工が可能なため、砂を使用しないぶん荷揚げ等のコストも減らすことが可能です。昨今ではモルタルに代わり、レベラー施工が主として下地調整材や素地仕上げにおいても使用されている理由になっています。
レベラーはコテ押さえ不要で平坦・平滑な床仕上げが可能になり、ひび割れの少ないセメント系の材料として広く使用され、品質的観点からもレベルの精度や平坦性および平滑な床仕上げを行いたい場合に推奨される高品質な床仕上げ材になります。これまでレベラーは下地調整材として使用されていましたが、昨今では素地仕上げ材としても開発されており、屋外においても素地仕上げで雨打たれ補修が行えるなど、 レベラー材は素地で使用可能な仕上げ材として高品質かつ継続的に開発されています。
レベラーとモルタルの違い
床施工の材料としてレベラーと比較されるものにモルタルがあります。モルタルはレベラーと同じセメント系の材料ですが、弊社では①ひび割れ発生の有無の比較②材工価格の比較③工期の比較の3つが多くお問合せをいただいております。
ひび割れ発生の有無については収縮によるひび割れ発生を抑制するため、収縮するモルタルよりも無収縮のレベラーが採用されています。ただし、モルタルも無収縮モルタルなどが開発されていることから、無収縮材のレベラーおよびモルタルを採用されることをお勧めいたします。
またモルタルは材料の値段において価格的に安価になりますが、レベラーに比べてモルタル均しおよび金ゴテ仕上げを行う要員として熟練工を手配しなければならず、材料費および施工費を入れると㎡あたり3,000円~5,000円程度が一般的とされます。レベラーは材料費がモルタルに比べ高価になりますが、コテ押さえが不要で硬化時間も大幅に短縮できることから、熟練工の残業代等を含めトータルに検討した場合、施工費を入れるとモルタル仕上げと同等の3,000円~5,000円程度で工事が可能で、工期、工程の短縮を検討されるとレベラー工事が優れているといえます。
- レベラー施工。この後、数時間で軽歩行が可能
- モルタル均し施工。この後、硬化に1日かかることも
レベラー施工のポイント
一般的な施工工程としては「施工前の準備」→「下地処理」→「プライマー塗布」→「レベラー流し込み」→「完成」となりますが、施工にあたってはいくつかのポイントがあります。
材料漏れを防ぐため、事前に隙間を埋めます
流動性が高い材料なので、施工箇所に隙間や穴などがあると材料漏れを起こす可能性があります。そのため、事前に柱や壁との接合部など隙間がある部分をモルタルなどで埋め、ひび割れを起こさないようにします。またレベルチェックによって極端なレベル差を確認し、へこんだ部分は躯体補修材によって補修を行います。
プライマーを塗布することでレベラーと床の吸着性を持たせます
レベラー施工では、流し込んだレベラーが床としっかり接着することで高い品質が確保されます。接着性を持たせるには下地清掃によって油や埃、レイタンスなどの不純物を除去し、レベラーを流す前日にプライマーを下地に塗布します。その際、床表面に気泡が発生しないよう擦り込むように塗布し、塗布後に埃が入って接着力が弱まらないよう、半日以上乾燥させます。
急激な乾燥を防ぐため、窓からの通風を防ぎます
レベラーは速乾性の高い材料ですが、急激に乾燥させると床表面にシワやクラックができてしまうので、窓や出入口などの開口部は閉めた状態にすることで通風を防止します。その後、歩行が可能になってから適度に換気することで、自然乾燥を行う状態にします。
レベラーの種類
近年のレベラーはバリエーションに富み、お客様が要望する施工品質に合わせて適切な商品を選択が可能です。今回は、その中から弊社でご提案できるレベラーを一部ご紹介します。
速乾性に優れているため、短工期で施工を行う場合に適したレベラーです。一般のビルやマンション、学校、病院など幅広い施設の床で使用可能な汎用性の高さも特長です。
表面強度に優れ、衝撃や荷重に強い高耐久な床に仕上げることができるので、物流倉庫や工場といったフォークリフトが頻繁に行き来する床の素地仕上げに向いています。
レベラーは自己水平性があるため勾配での使用は一般に不可能とされますが、本製品は特殊なセメントを使用しており、下地調整材として水勾配の施工が可能です。
なお、弊社でも素地仕上げ可能な高レベリング材を商品開発し、施工を実施しております。
下記にてご紹介いたしますので、ご希望の場合は弊社までご連絡ください。
レベラーは一般に天候や湿気の影響によって硬化が不均一になるため、屋外での使用は不向きですが、FAカチオンハードは屋内・屋外双方で使えます。厚さ2㎜からの薄塗が可能で、施工後4時間で軽歩行が可能な速乾性も特長です。
物流倉庫や工場など、耐摩耗性、耐衝撃性が要求される床に適した材料です。施工後3時間ほどで軽歩行できるほど速乾性が高く、素地仕上げだけでなく塗床材の下地としても利用可能です。
弊社ではこれらの材料以外にも、施工時のコストや品質、工期等の目的に合ったレベラーのご提案が可能です。また、施工実績につきましてはこちらでも紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
終わりに
レベラーは初めて市場に登場以来、その性能や利便性が評価され急速に普及が進み、今や床施工における一般的な選択肢として定着し、素地仕上げにも使えるようになるなど製品自体も進化を遂げています。
弊社はレベラーの魅力にいち早く注目し、工事に導入してこれまで多くの実績を重ねてきました。今後も時代とともに進化する製品や工法を積極的に取り入れ、お客様ニーズを常に最適化する施工により社会に貢献してまいります。